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オリジナルonlyのラノベ創作記録です。 現在、更新が滞っていて訪問された方に申し訳ないと思っております。 なお、無断にて当ブログ内容を転載するのはおやめ下さい。宜しくお願いします。

2024

0418
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2007

0615
『楽園(がくえん)ヴァイオリン クラシックノート
・・・ネタバレはごく当然のように含んでいます。
感想というより、批評になるかな…。
文章を読まれてがっかりされる方もおられるかもしれません。

当文庫は、雑誌コバルトに載った短編に加筆修正されたものです。
でも単なる加筆ではありません。
短編の最後の「しかけ」が本編でまたひっくり返されているのです。
相変わらず【技】がきいている。お見事。

キャラクターは拓斗が面白いと思いました。
怖いのは綾芽
好きな人が心変わりして、(自分の元から)離れていかないように手を尽くす人。
自分で言っているから、なんか悲しい人を通り越して、妄執の人。
力説する台詞自体はいいんだけどね。
どうしても沙耶のように綾芽を「重力」とは思えない。

読んだ時期が悪いのか、
『春待ちの姫君たち』のように登場人物が「友人」「大切な人」を連呼しているわりには、ひどい裏切りをやってのけるので、どこが? と反論したくなる。
自分の友人の定義とずれているのが、読んでいて気になるというか。。。
まぁ、私も違う時に読めば、物語を面白くするための材料と読めるかもしれない、、、。

それから、全体をつなぐ1本の線みたいなのが今回感じられませんでした。
一章(第○楽章)ごと読んでいる時は面白いのだけど、
さぁ次の章を読むか、という気にならない。
もういっかな。と本を閉じたくなる。
・・・今までそんなことはなかったと記憶してるんだけど。
同じ作者さんの他の文庫と比べるとその点が弱いのではないかな。
でもでも中盤は思い切り引き込まれました。

謎とか技巧とかは流石としか言いようがないし、キャラクターの主張も興味深い。(共感は別として)
他の方の感想で拝見したのですが、
楽園~は、盤上~と同じ時代か? と読める描写があって、これは特に感心しました。
実際は白い花~でしたが。
久しぶり出た宵子がかわいかったなぁ。

さてさて。
【後書き】で作者さんは、
機能的で的確で無駄がなく文明っぽいものより、
使い勝手が少々わるくても趣があって楽しめて文化的なもののほうが好きなのです。
と描かれていますが、
これ、まさしく作者さんの描かれる作品のことではないでしょうか。
好みが作品に出ています。・・・・・・自信ないけれど。
上段が文句の付け所のない描写で人をひきつける作品で、下段は・・・(省略)
勝手に妄想してみました。失礼。

色々書きましたが、頑張って欲しい作者さんです。
ちなみに私の好きな作品は『盤上の四重奏』!
これと並ぶような作品を個人的に期待しています。

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